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叡知の言葉95

人物の大小ということと、深浅という問題とは、必ずしも同じではありません。
真に心の深い人というのは、いわゆる大人物といわれる人びとのように、
社会的に目立つような華々しい事業はできなくても、いやしくもその人を知るほどの人は、
そうした人がこの世に生きているというだけでも、大きな心の慰めになるのです。

『全世代に贈る新たなる「人間の学」』

人物の大小というのは、いわば社会的な業績の大小です。
それに対して人物の深浅とは、懐の深さや包容力だといっていいでしょう。

もちろん、この両者は矛盾するものではありません。
人間としての深さのゆえに多くの人を惹きつけ、偉大な業績を上げた人物も歴史上に数多く存在します。

もっとも実際には、いわゆる成功者の中にも自己顕示欲が強く他人を出しぬくタイプがいますし、
社会的地位はさほどではなくても、実に魅力的な人物も存在します。
つまり、心の深い人が、必ずしも高い地位に就くとは限らないのが現実社会です。

思うに本当に心の深い人は、その謙虚さゆえに自分の手柄を主張したがらず、逆に他人を支えることに喜び
を感じてしまうのでしょう。そういう生き方は、ある意味、お人好しで損に見えるかもしれません。

しかし、誰もが成功者を目指して競争に明け暮れる社会は、どこかギスギスしています。
そういう損な役回りを引き受ける人物の存在が、どれだけ社会全体の慰めになっているか分かりません。

会社組織でもそうでしょう。
バリバリ働いて実績を上げるタイプがいる一方で、縁の下の力持ちに徹する人もいます。
後者の存在があってこそ、前者が活躍できるのです。

心深き生き方の価値が、もっと見直されてもよいと思います。

作家 宮下隆二