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叡知の言葉103

「真理は現実の唯中にあり」とは、
真の真理は単なる観念ではなくて、現実を踏まえていなければならないということであって、
積極的には「真理は現実界を導きつつ、これを変革する威力をもたねばならぬものだ」という
ことである。

『語録と歌集』

哲学の用語に、形而上と形而下という区別があります。
前者は形を超えたもの、後者は形に出来るものという意味です。
具体的には、形而上の世界とは人智を超えた世界、形而下の世界はこの現実世界だといえます。

プラトンのイデア論に代表されるように、哲学とは古来形而上の世界を探求するものでした。
真理は、現実界を離れた観念の世界に存在するとされていたのです。

しかし、この考えは哲学を難解で抽象的なものにしました。
そして近代以降は、科学などの形而下の諸学問が発達し、現実社会を変革していったのです。

「真理は現実の唯中にあり」とは、形而上に存在するとされていた真理を、現実社会の中に見出そうとした
画期的な思想です。しかしこの両者がどう結びつくのか、理解しにくいという人もいるでしょう。

それを解くカギは、「人間」にあります。
現実社会はもちろんのこと、形而上の世界といっても結局は人間の想念の中に存在するわけですから、
この世界はすべて人間が創りだしたといってもよいのです。

ですから、人間についての真理を極めることは、世界全体についての真理を極めることでもあります。
このような考え方は、東洋に古くからありました。それを「人間学」といいます。

つまり、「人間とは何か」あるいは「人間いかに生くべきか」という命題に正面から向き合い、
生涯をかけて探求していくことが、学問の一つの形であったわけです。

その真理を極める道程を通じて、現実世界を変革していこうというのが森の思想であり、生き方であったので
す。

作家 宮下隆二