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叡知の言葉107

「人生二度なし」とは、言いかえれば、生涯を自らの人生に賭けるということである。
しかもこの「賭け」たるや、その当否は当の本人自身には分からぬわけである。
それゆえ真に一道を歩まんとするものは、このような或る意味では悲壮極まる覚悟がなくては
なるまい。

『語録と歌集』

「人生二度なし」はこれまでもご紹介してきた、森哲学の根幹です。
しかし一見当たり前の言葉であるだけに、軽く捉えられがちです。
これはそういう浅い理解を戒めた部分です。

「人生二度なし」とは、やり直しがきかないという意味です。
コンピューターゲームなら何度でもリセットができますが、現実の人生はそうではありません。

どの学校に入り何を勉強するのか、どういう職業に就くのか、どの会社に入社するのか。
一つ一つがその後の人生を左右する大きな決断です。
その時点では、将来の世の中のトレンドは予測できませんから、これはまさに「賭け」です。

しかしただの丁半バクチと違うのは、結果が出るまでに長い時間がかかることと、
結果そのものを自分の努力によって変えることができることです。

努力次第で結果を変えられる、というのは希望の原理です。
しかし、まだ若く経験も少ない段階で将来を左右する決断を下し、それに従って生涯、刻苦勉励するのは
大変なことです。

それを森は「悲壮極まる覚悟」と表現しました。
平凡で人並みな人生が目的であれば、そこまで深刻に考えることはないでしょう。
ですが、生涯において何事かを成し遂げようと志す者にとって、これは人生の大きな課題だと言えます。

このように考えてみると、「人生二度なし」とは決して甘い言葉ではありません。
強い信念と意志の力で生涯闘い続け、しかもその結果をすべて神に委ねる、
そういう覚悟があって初めて可能になる生き方なのです。

作家 宮下隆二