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叡知の言葉113

「一剣を持して起つ」という境涯にいたって、人は初めて天地の間に卓立して、絶対的主体が
立つ。それゆえ甘え心やもたれ心のある限り、とうてい自己の確立には到り難いというべし。

『語録と歌集』

「一剣を持して起つ」というのは、もともと武道の言葉です。
長い間修練して磨いてきた一振りの剣を持って、世の中に対して雄々しく起ち上る、という意味です。

ここでは、もう少し幅広い意味に捉えて良いでしょう。
少年期・青年期の修行時代が終わり、これから世の中に出て自分の力を試そう、という決意の心境です。

そのためにまず大切なのは、少年期に、自分の生涯を通じた志を立てることです。
次にそれに従って、努力、研鑽を積み重ねるのが青年期。

「十年一剣を磨く」という別の言葉もありますが、この修業期間は長く続きます。
その間、脇目も降らず、己の信じた道を進んでいかねばなりません。
その間、「甘え心やもたれ心」は禁物です。

その結果「天地の間に卓立して、絶対的主体が立つ」という、自己確立に至るのです。
誰かに頼ったり従属することなく、自分の道を自分で切り拓いていける状態です。

これは昨今の若者のような、とりあえず進学し、就活し、どこか採用してくれた会社に入れればいい、
というようなものではありません。

職業人であれば少なくとも、これに関しては誰にも負けない、という分野や技術がある状態です。
そうして初めて、自信と誇りをもって仕事をし、社会の一員として生活ができるのです。

現代であれば、むしろ会社に入ってからが修行の始まりかもしれません。
若い人たちには、多少の困難があっても、「十年一剣を磨く」つもりで仕事をし、やがて「一剣を持して」雄々しく
立ち上がってほしいものです。

作家 宮下隆二