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叡知の言葉122

読書についての要訣は、感動にあたいする書物を、全生命力を集中して一気呵成(いっきか
せい)に読みぬくことである。…真摯に人生を生きんとする者にとっては、一冊一冊の読破、
読了が、まるで一人ずつ敵を斬り伏せていくような真剣勝負である。

『真理は現実のただ中にあり』

私自身、読書家の一人として、森のこの言葉には大いに共感しました。
森の言いたいのは、読書の目的は単なる知識の獲得ではないということです。

世の中には仕事等の必要性に迫られて読書をする人がいます。
中にはマーカーで線を引きながら読み込む人もいます。しかしそういう場合、いかに熱心に読書に励んでいる
ように見えても、仕事や試験が終われば大抵は忘れてしまいます。

それは知識を一種の道具として扱っているからです。
道具であれば、用が済めば捨てるのは当然のことです。しかし森は、読書の本質は感動にあると言います。

「感動に値する書物を、一気呵成に読み抜く」ことが読書の秘訣だという言葉には、凝縮されたエネルギーの
ほとばしりを感じます。

実際、本当に良い文章には、独特のリズムと強い力があります。
それは言いかえれば、著者が作品を執筆する際に投じたエネルギーそのものです。

最近はゴーストライターを使って軽く本を出版する場合もありますが、本当の名作には、その著者の生涯を
かけた経験と智慧が凝縮されているものです。

ですから、一冊の本を読了することは、読み手にとっても真剣勝負です。
著者の人生をかけた思いをどこまでくみとれるか、読み手の力量も問われてくるのです。

そう考えると「一気呵成に読み抜く」という森の真意も分かってくると思います。ただの勢いではありません。
一冊の読書の数時間に、全生命を焼却させるくらいの真剣味です。

そこまでの思いで取り組んではじめて、読書が求道の一環となるのです。

作家 宮下隆二