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叡知の言葉125

「人に長たるものは、孤独寂寥に耐えなければならない」ということを長たる立場にある人の
心得として言って来ましたが、本当は全ての者がそうでなければならないのです。」

『「日曜読書会」語録抄』

人に長たるものとは組織のトップのこと、寂寥(せきりょう)とはさびしさのことです。
つまり前半は、孤独と寂しさに耐えるのがトップの務め、という意味です。

では、組織のトップの孤独寂寥とはどういうものでしょうか。それは、地位に伴う責任の重みでしょう。
トップの決断によって社運が傾き、社員が路頭に迷うこともあります。

重役会の決定だからと割り切ることができれば気持ちは楽になりますが、それは逃げです。
責任感の強いトップほど、自分の決断に対する悩みは深刻になります。

しかしトップはそれを表に出すことは出来ません。周囲に不安や動揺を与えるからです。
昼間は人前で自信満々に振舞い、深夜独り孤独と寂しさに耐えることになるのです。

ではこのような孤独寂寥は、組織のトップ特有のものなのでしょうか?
いいえ、森は「全ての者がそうでなければならない」と言っています。それが後半です。

もちろん、すべての者がトップとおなじだけの責任を担っているわけではありません。
ですが、たとえ組織の一番末端にいる者でも、その人なりの責任が必ずあるはずです。

たとえそれが、担当のたった一人のお客様に対するものでも、
それを心の底から受け止めれば、全身が粛然とするような緊張感がみなぎるはずです。

また、自分の人生に対する責任や、社会に対する責任ということもあります。
そういった諸々の責任を、どれだけ受け止めることができるか。

そこで、その人の人間としての器が問われてくるのです。
すべての人が、自分の人生の総責任者として、孤独寂寥に耐えねばならないのです。

作家 宮下隆二