「包装」を通じ、あらゆる産業に貢献します。
>>トップページ  >>>NEWS  >>TOPページ
 ・新商品情報
 ・エンゼルコフィン
 ・ほかんくん
 ・宮下隆二のコラムTOP
 ・津島稜の世相を斬るTOP
 ・News VoL.1〜VoL.20
 ・News VoL.21〜VoL.40
 ・最新のNews一覧
 

叡知の言葉126

人間を知ることは、現実界を知ることの最深のツボである。
わたくしが人間に対して、限りなき関心をもつのは、生きた人間こそ、無量な「真理の束」と
考えるからである。

『語録と歌集』

一般に真理というと、数学の定理や物理の法則のような印象があると思います。
その場合、真理は固定化されており、Aが真理であればBはそうではないことになります。

ところが真理については、もう一つの考え方があります。それは変化し続けることこそ真理だ、というもので、
この考えに立つと、AもBも真理、ということがあり得るのです。

伝統的な東洋思想の根底には後者の考え方があり、森も当然それを受け継いでいます。
「人間学」という概念は、このような流れの中で生まれたと言っていいでしょう。

考えてみれば、人間ほど複雑で興味深い存在はありません。
論理だけでも、かといって感情だけでも動かず、時に気まぐれで予測不可能な行動をとります。

ですから、その人間の集合体である社会が、その構成員である人間自身の想像すら超えて、
より複雑なものになるのは当然のことと言えます。

社会は建前上は制度や組織で動いていますが、それを動かしているのは人間です。
ですから人間というツボをしっかり押さえておかないと、手痛い失敗をすることになります。

人間学が必要とされているのはこのためです。
これは学校で学ぶ科目とはまったく違いますが、やはり非常に伝統のある学問の一つです。

現在、IT技術の目覚ましい進歩によって社会が大きく変化しつつありますが、
その根底にあるのが人間であることに変わりはありません。

単なる知識や技術ならいずれ陳腐化します。
しかし人間についての真理は、数千年前の哲学や宗教がいまだ輝きを放っていることから見ても分かる通り、
時代を超越します。

その意味で、スマホやパソコンが全盛の現代だからこそ、
私たちは人間について深く学ぶ必要があると言えるでしょう。

作家 宮下隆二