「包装」を通じ、あらゆる産業に貢献します。
>>トップページ  >>>NEWS  >>TOPページ
 ・新商品情報
 ・エンゼルコフィン
 ・ほかんくん
 ・宮下隆二のコラムTOP
 ・津島稜の世相を斬るTOP
 ・News VoL.1〜VoL.20
 ・News VoL.21〜VoL.40
 ・最新のNews一覧
 

叡知の言葉128

感動というものは、それが如何に深奥な真理を内包していようと、そのままに放置すれば、
やがては消え去って、後に残るものは結局は単なる観念に過ぎない。
それ故生きた真理から受けた感動は、それの消えないうちに、躰を通してこれが実証を試み
なければならない。

『巻頭言集』

「真理は感動を通してのみ伝わる」ということを、森は毎年新学期に、学生相手によく語りました。
これは森が体験から獲得した不動の信念でした。
ここには相当高邁な真理が含まれているのですが、ここでは分かりやすく例えてみましょう。

ある学生が名作を読んで深く感動したとします。
そこには主人公の勇気や誠実さなど、人生に対する示唆や教訓が数多く含まれていました。

とはいえ、いくら感動してもそのまま放置したのでは、時が経つにつれてその感動は消え去ってしまいます。
後に残るのはせいぜい、小説のあらすじなどの記憶だけでしょう。

そうならないためには、感動した後、なにか行動しなければなりません。
主人公の生き方をそっくりマネすることが難しければ、スポーツや勉強の目標でも構いません。

感動をした後、それを何らかの行動に結び付けることが大事なのです。
この行動のことを、森は「実践」とか「実証」と呼びました。

人間の心と身体が深く結び付いていることを、森はよく知っていました。
身体を動かすことで、心も影響を受けます。自分を向上させようという動機が一層強くなります。

心から身体へ、身体から心へ。感動から行動へ。行動からさらなる感動へ。
このサイクルを繰り返すうちに、心身ともに鍛えられていくのです。

森は晩年になるまで、紙くず拾いの実践を続けていました。たかが紙くず拾いではありません。
一見ささやかに見えるその行動の積み重ねが、森の精神を偉大な高みへと押し上げていったのです。

作家 宮下隆二