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叡知の言葉129

教師の権威の生じる真の根源は、教師がおのれをむなしうして、「私」を断ち切った、深みから
のみ生まれてくる。

『わかき友への教師論』

最近、モンスターペアレントという言葉をよく耳にします。
学校や教師に対して執拗なクレームを付ける保護者のことで、教師受難の時代などとも言われています。

その背景にあるのは、教師の権威が低下したという事実です。
とくに若い先生などは、高学歴の保護者に軽く見られる場合があり、気の毒な面もあります。
ですが、様々な不祥事などによって、教育界自体が自らの信用を落としていることも見逃せません。

かつては聖職と呼ばれましたが、今では学校の先生もごく普通の人だということを、誰もが知っています。
しかし、それに甘んじていいのかというと、いささか疑問です。

部活の顧問はブラック労働だという話を、最近聞きました。
例えば運動部だと、平日は朝練、土日も試合や練習でつぶれ、しかも手当はほとんど出ないそうです。

教師も一人の人間ですから、本音を言えば不満が出て当然だと思います。
しかし先生が号令を掛けている間、生徒はグラウンドで汗にまみれているのです。

生徒に厳しい練習を課すなら、教師もとことん付き合うのが道理でしょう。
それが負担だというのなら、教育の在り方を根本から見直す必要があるように思えてなりません。

人間である以上、どうしても個人的感情や欲望があります。
おのれをむなしうして「私」を断ち切るなどは、口にするのは簡単ですが、実際に行うのは容易ではありません。

しかし少なくとも、教師たる者は、それだけの理想を掲げ、人格者として自らを高めていかねばならない。
これが森の信念でしたし、生涯を通じてその努力を怠りませんでした。

教師だけではありません。政治家であれ企業の経営者であれ、人の上に立つすべての人間が心して、
耳を傾けなければならない言葉だといいでしょう。

作家 宮下隆二