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叡知の言葉130

われわれ人間が、自己を中心として十重二十重に張り廻らされている「運命の網」を破って、
そこに「超克の一路」を拓くには、人はその一歩一歩に、何が一体自己に課せられた使命の
道であろうかと、念々刻々、つねに神意に聞き、神意を推し測りながら進むといってよい。

『全世代に贈る新たなる「人間の学」』

これは森流の、運命と自力論です。
言いかえると、環境と努力と、どちらが人生を決定する力を持つか、という問題です。

「十重二十重に張り廻らされている『運命の網』」という表現は、生まれ落ちた環境による束縛が、
非常に強固なことを表現しています。

自助努力に重きを置く人は、「どんな環境にあっても、努力次第で抜け出せる」と、主張します。
しかし現実にそれを成し遂げられる人は、それほど多くはないと思います。

例えば、戦後長らく総中流社会と言われた日本でも、今は「貧困の連鎖」が社会問題となっています。
貧困家庭に生まれた子どもが、そこから抜け出すのは非常に困難なのです。

森自身も生家が没落したために養子に出され、代用教員などをして働きながら、広島高等師範から京都帝大に
進学しました。それだけにその大変さが身に沁みていたはずです。

そのような強固な運命の支配から脱する道が、「超克の一路」。
通常では不可能な特別な道、という意味です。では、それを拓くにはどうすればいいのでしょうか。

森は、天から自分に与えられた使命が何かを、「神意に聞き」ながら進むことだと言いいます。
これは一見神がかり的に思えますが、そうではありません。

非凡な努力を長期間継続するには、並大抵でない意志の力が必要です。
単なる生活の安定程度の目標ではなく、もっと深い部分からの根源的な何かが必要です。

森の言葉を現代風に言うと、自分がこの世に生まれた意味を常に問う、ということでしょう。
それが困難な人生を生き抜く、最も強固なモチベーションになる、ということです。

作家 宮下隆二