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叡知の言葉138

誠実という徳目には、自分の言った事柄については、たとえ人が見ていようがいまいが、
それらに関わらずやり続けるということが含まれているわけです。
そしてそこが、誠実な人が世に信用されるゆえんです。

『幻の講話』

文章も内容も平易で明快ですので、これ以上私が付け加えることはないのですが、法律と道徳という観点から
少し論じてみたいと思います。

法律は明文化された、具体的かつ客観的な規範です。
ルールを破った場合には刑罰があり、その強制力を担保するために警察などの執行機関が存在します。

一方道徳には罰則はありません。基準になるのは自分の良心です。
古い時代には、天国や地獄の思想が道徳上の強制力となっていましたが、現代ではその力はありません。

現代社会は基本的に、法によって支配されています。
それは独裁者による悪政や宗教戦争などの流血を経て確立された、歴史的な結論です。

とはいえ、道徳抜きの法治主義には弊害もあります。法律に触れなければ何をしてもよいとか、
見つからなければ法律を破ってもよい、という考え方が生じてくるのです。

例えば、大金の入った財布を拾ってネコババするのは、置き引きという犯罪です。
しかし周囲に誰もいなければ、誘惑にかられる人もいるでしょう。

そこで、誰も見ていないが神様が見ているとか、良心が知っている、と考えて踏みとどまるのが道徳です。
そう考える人が多いほど、社会は安定します。

訪日した外国人観光客によれば、日本は、落し物が返ってくる世界でも数少ない国のようです。
そういう社会を作り上げていったのは、森をはじめと在野の教師たちの努力の賜物であったと思います。

作家 宮下隆二