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叡知の言葉139

「死」は人生の総決算である。
肉体の朽ち果てた後なお残るものは、ただ、肉体が動いている間に為した真実のみである。
即ち真に不滅なものを印し得るのは、この肉体の働いている間だけであることを再認識せね
ばならぬ。

『語録と歌集』

古来、「死」をどう捉えるかは、哲学や宗教上の大きな課題でした。
とくに「死後の生」については宗教の専売特許であり、また商売道具にもなっていました。

森は哲学だけでなく、宗教にも深い関心を持ち学んできました。
ですから、あの世とか霊界と言われる存在についても、一度は考えたことがあったはずです。

しかし森は著作でもその点にはほとんど言及していません。
おそらくそれは単純な否定ではなく、それらの概念を自分の哲学体系の中で昇華させようとしたからでしょう。

そのように考えると、
「肉体の朽ち果てた後なお残るものは、ただ、肉体が動いている間に為した真実のみである」という言葉は、
非常に深い意味を持ってきます。

霊や魂とか、愛や心ではなく、かといって事業や財産でもありません。
ただ、生きていこる間に為した「真実」だというのです。この一語に、すべてが込められています。

たとえば生前に興した事業に真実がこもっていれば、死後も事業は発展していくでしょう。
またその人が生きている間に真実人を愛したならば、その愛は後々まで人々の心を潤すでしょう。

だからこそ人は生きている間に、自分だけではなく後の世の多くの人たちのために、全力で生き、人を愛し、
仕事と取り組んでいかねばならないのです。

このように、限られた束の間の生を最大限に輝かせる生き方のことを、森は「人生二度なし」と表現しました。
今回の文章には、その精髄が美しく力強い言葉で語られています。

作家 宮下隆二