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叡知の言葉31

何故わたくしが、神の問題を重視するかというと、
自分のいのちの本源に関する問題だからです。
否、ひとりこの自分という一人の人間の生命の本源であるばかりでなくて、
実に万人のいのちの本源の問題であり、
さらには、地上一切の生命と事物の本源と申してよいからであります。

『全世代に贈る新たなる「人間の学」』

神とは「いのちの本源である」というのが、晩年に森の至った悟りの境地でした。
これはすなわち、森が認識していたのは偶像崇拝の神ではないということです。
仏教やキリスト教といった既成の宗教のワクをも超えた、宇宙的な存在であったということです。

読者の中には、「神を信じない」という方も当然おられるでしょう。
その場合は「いのち」という言葉を、「エネルギー」と言い換えてみてはどうでしょうか。
全ての物質は、エネルギーで出来ています。私たち一人一人の肉体もそうです。
精神も形を変えたエネルギーといっていいでしょう。

私たちが亡くなった後も、そのエネルギーは滅びません。
氷が溶けて蒸発しても、水蒸気という別の形に姿を変えただけで存在自体は不変です。
もし何十億年か後に地球が消滅してしまっても、そのエネルギーは宇宙のどこかで
存在し続けるでしょう。

森の言う神とは、いわば宇宙的な意志や法則のごとき存在でした。
そして私たち人間も、その一部である以上、
宇宙の法則を無視して人生を考えることはできないということなのです。
このことを悟ったとき森は、教育者のワクを超えて、思想的巨人として屹立したといえます。

作家 宮下隆二