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叡知の言葉35

読書の真の中心は何処にあるかといえば、
結局それは、自己というものをつねに内省できるような人間になるということです。
同時にわたくしたちは、平生読書を怠らぬことによって、
つねに自己に対する内観を深め、
それによって、真の正しい実践のできるような人間にならなくてはなりません。

『全世代に贈る新たなる「人間の学」』

現代の知識人の多くは、読書を知識獲得の手段の一つだと捉えています。
学校教育自体が、そのような観点に立っています。

しかし森は読書の目的を、自己を内省できる人間になる、ことだとしています。
これは現代人からすれば、いささか理解に苦しむところでしょう。
それは書店に非常に軽い本が氾濫するようになったこととも、無関係ではありません。

ここでいう読書とは、古典などの自己修養の書物を読むことです。
それらは簡単に流し読み出来るようなものではありません。
じっくりと味読し、その意味について考えぬく必要があります。
それが、「自己に対する内観を深める」ということです。

しかし、単にそこに留まるならば、まだ不十分だといえましょう。
森は読書を奨励しつつも、徹底的に実践にこだわりました。
実践をしてこそ、己の至らぬ点に気付くことが出来るからであり、
その疑問が再び答を求めて書物に手を伸ばさせるからです。

このような円環全体を、森は学びの目的としたのでした。

作家 宮下隆二