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叡知の言葉40

教師の心眼に、子どもらの家庭における一挙一動が映ずるに至って、
初めて教育も徹底するを得む。
ただわが面前にいならぶ子らを教えるのみにて、
教育したりと思うは、お目出度きことなり。
教師の鋒先は子どもらを貫いて、
その鋒先家庭に及んで、初めて教育も多少の効を生ぜむ。

『下学雑話(三)』

教師の仕事は教室で勉強を教えることで家庭でのしつけは親の役割、というのが
一般的な考えだと思います。
実際、家庭訪問などの機会をのぞいては、
教師が子供の家庭での様子を知る機会はなかなかありません。

しかし、学校と家庭が極端に分離してしまっては、教育上好ましくないのは当然のことです。
家庭学習の習慣がつかなければ、授業の理解度にも影響が出てきますし、
学習の習慣づけのためには、家での生活習慣が重要になってきます。

様々な家庭の事情で、子供が勉強に集中できない環境にある場合、
教師はそれを把握しておく必要があります。
それを知らずに、成績が下がったことだけを責めても仕方がありません。

こういった事情は、常日頃から子供と触れ合う時間を大事にしていれば、
その行動や言葉の端々から、おのずと浮かび上がってくるものです。
これを森は「教師の心眼」と表現しています。

本当に優秀な教師は、テストの点数のような「部分」ではなく、家庭環境をふくめて「全体」で
子供を理解し、教育をしていくということです。

作家 宮下隆二