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叡知の言葉56

一切他人をうらやまず、自分に与えられたものだけで充ち足りるような生活において、
はじめて人生の幸福は実感せられる。
しかしそれは、自己に与えられたつとめに対して、
つねに全力を傾けて取り組んだはてに、はじめて到達しうる。

『学問論ノート』

仏教に「少欲知足」という言葉があります。
際限のない欲望が人間の不幸を生むとして戒めたものであり、
犯罪や戦争などの現代社会の問題をもえぐっていると言えます。

しかし、
欲望を抑え足ることを知ることが幸福への道だといっても、その実践は簡単なことではありません。
現代の文明社会には余りにも多くの商品が溢れていますし、
欲望の背景には多くの場合、嫉妬心がからんでいるからです。

これらの問題を性急に解決しようとすれば、
かつてのブッダとその弟子たちのように、出家遁世せざるを得ないでしょう。
しかし、現代においてそれをすれば、社会問題になりかねません。

森はそこで、「自己に与えられたつとめに対して、つねに全力で取り組む」ことを、前提条件としました。
どちらが出世しただの給料が高いだのではなく、自らの義務と責任を果たしたという達成感を重視する
考え方です。

これは単なる内面的な幸福感のように見えますが、必ずしもそうではありません。
世の中の人がすべて、仕事であれ家庭生活であれ、自らの務めに対してベストを尽くし、
しかもその結果について他人と比較して羨むことを止めたとしたら、
それは必ずや、社会全体を変える大きなうねりとなることは間違いありません。

作家 宮下隆二