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叡知の言葉57

いのちの本質は「愛」であり、
「愛」の証は、自己もまた自らのいのちを割いて、いのちを生むことでなければならぬ。
…しかもいのちを生むということは、単に生理的生命を生むだけではない。
…いのちの真義は、
いのちの自覚による愛の実践を通して、いのちの自覚者を生むことだとしたら、
生理的生命を生む場合のような何らの限界もなくなるであろう。

『創造の形而上学』

森は晩年になって、総合的な哲学体系である全一学を提唱しました。
この『創造の形而上学』は、全一学五部作の巻頭を飾る大作です。

それまでの森は、京大哲学科で西田幾多郎に師事した経歴を有しつつも、
教育を天職とし、実践的な道徳を説いていました。
しかし80歳になって、それまで学んだ宗教、哲学等の世界観を体系化し、
その中で道徳、すなわち人間の生き方を位置づけようとしたのです。

さて、森の言う「いのち」とは、単なる肉体的な生命ではなく、精神的なものです。
そして、いのちの本質が「愛」であるというのは、
それぞれのいのちが、神仏とも言うべき大宇宙の根本存在とつながっているということです。

いのちの自覚とは、このようないのちの本質に気づくことだと言っていいでしょう。
このように考えると、愛の証として、いのちを割いていのちを生むという表現にも、
非常に奥深いものがあります。

肉体的な生命を産むことも素晴らしいことですが、
精神的ないのちに目覚めた人を増やしていくことはより崇高であると言えます。
そのことは、十字架上で死んだイエスの愛の実践が、その後の世界歴史を変えたことを考えれば、
おのずからあきらかでしょう。

作家 宮下隆二