「包装」を通じ、あらゆる産業に貢献します。
>>トップページ  >>>NEWS  >>TOPページ
 ・新商品情報
 ・エンゼルコフィン
 ・ほかんくん
 ・宮下隆二のコラムTOP
 ・津島稜の世相を斬るTOP
 ・News VoL.1〜VoL.20
 ・News VoL.21〜VoL.40
 ・最新のNews一覧
 

叡知の言葉59

人間というものは、とかく甘さや自惚れ心をもちやすいものですが、
それを徹底的に取り除いてくれるのが「逆境」の試練です。
鉄を高熱で熱し金槌で力強く叩いて鍛えるように、
人間も現実の逆境によって鍛えに鍛えられて、
自分の素質の中に混ざっている不純物を徹底的に取り除かねばなりません。

『幻の講話』

森の哲学は実践哲学ですから、現実の問題にいかに対処するか、
人生の苦難や逆境をどう乗り越えるかということが、ひとつの大きなテーマになっています。

以前にも述べましたが、森自身の人生の道のりも決して平坦ではありませんでした。
養家が貧しかったために成績優秀なのに旧制中学に進めず、
給仕や代用教員などをしながら官費の師範学校で学び、京都帝大に入学した時は二十六歳でした。

帝大では西田幾多郎に師事しましたが、大学には残れませんでした。
師範学校での道徳授業の実践が認められ、満州の建国大学教授に招聘されますが、敗戦。
一日一食の粟粥をすすり、命からがら引揚げました。
戦後も事業の失敗や、長男の死を経験しています。

では、そのような苦難にどう対処するのか。 森には最善観という思想があります。
苦難を一種の天命と捉え、すべてをより良き方向へ導く天の意志を信じるというものです。

この文章も趣旨としては共通していますが、より力強く積極的だと言えます。
学業や仕事等で悩んでいる、特に若い人に読んでほしいと思います。
自分の人生はもう終わりだと思った時こと、この言葉を噛みしめる時なのです。

作家 宮下隆二