「包装」を通じ、あらゆる産業に貢献します。
>>トップページ  >>>NEWS  >>TOPページ
 ・新商品情報
 ・エンゼルコフィン
 ・ほかんくん
 ・宮下隆二のコラムTOP
 ・津島稜の世相を斬るTOP
 ・News VoL.1〜VoL.20
 ・News VoL.21〜VoL.40
 ・最新のNews一覧
 

叡知の言葉64

総じて物事は、単純明白が肝要だともいえよう。
でないと、結局つらぬくことが出来ないからである。
そして単純ということは、何も初めから単純というのではなくて、
自分の力で次第に単純化して行くのである。
そしてそれを強力に把持して、人生を貫く強力な力とするのである。

『全一的教育学』

この一節は、人生の師に関する部分の後に、やや唐突に現れます。
文脈からすれば、一度師と仰いだ人をとことん信じ抜くことによって、
人生を生き抜く力が出て来るという意味でしょう。

ご存じのように親鸞は、
「法然上人にだまされて、念仏して地獄に落ちたとしても、後悔はまったくない」と言いました。
森の脳裏にあったのは、こういう「信」の一字であったはずです。

ここで大切なのは、信じ抜くということです。
もしそこに迷いがあれば、人生は逆に悩みの連続になります。
この人が言うのだから信じよう、とポンと断崖絶壁を飛び降りられるかどうかです。
その勇気のことを、自分の力で単純化する、と言っているのです。

もちろんこれは、もう少し幅広く解釈することも可能です。
師に限らず友人や先輩など、自分にとって尊敬できる人であればいいですし、
言葉ではなく生き方でもいいのです。

例えば、迷った時は自分を成長させてくれる、より困難な道を選ぶと決めていれば、
逆境にあってもひるまなくなります。
要はこういった生き方の指針を見つけ、一度決めたらとことんそれを守り抜くということです。

それは決して容易なことではありませんが、
その軸がブレなくなれば、進路選択にあたっても迷いがなくなりますし、
人生そのものがシンプルで力強くなるのです。

作家 宮下隆二