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叡知の言葉68

一人の人間がどれほど深いか浅いかは、
その人がどれほど広くかつ深く人びとの心理に対して洞察が利くか否かによる。
それには、生まれついての大度量よりも、その人が世の数々の苦悩を経験し、
ついに最後の岩盤というべき「我見」を打ち砕くことが必要とされる。

『幻の講話』

人物をはかる尺度には、大小のほかに深浅があると、森は言います。

一般に世間で評価されているのは、大小の方でしょう。
政治家、大企業の社長、マスコミで活躍する言論人。
彼らの業績は、傍から見ても、非常に分かり易いといえます。
しかしそれは、外面的な基準に過ぎません。

それに対して人物の深さとは、いかに他人の心が分かるかです。これはあくまで内面的な尺度です。
ですから、社会的な地位が高くても思いのほか浅い人間もいるし、
一見普通の勤め人であっても非常に深い人物もいるのです。

ではこれらは、どうやって磨かれるのでしょうか。
大きな仕事を為す力は、
後天的な努力はもちろんですが、生まれ育った環境や素質に左右される部分もあるでしょう。

それに対して人物の深さは、どれだけ挫折や苦悩を経験し、乗り越えてきたかによります。
「我見」とは、自己中心的な物の見方のことですが、
これを打ち砕かないかぎり、本当に他人の心が分かることはないのです。

どんなに成功を収めていても、
いや成功しているからこそ、「我見」が岩盤のように強固になっている人もいます。

今の世の中において、大きな仕事を為す人間は数多くいます。
しかし、本当に必要とされているのは、
他人の苦しみや悲しみが理解できる、心の深い人なのではないでしょうか。

作家 宮下隆二