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叡知の言葉72

一方で自然科学による巨大なプラス面が生じれば、
必然に他方に同じ程度の巨大なマイナス面の生じるのは、
まさに宇宙の大法による不可避の必然といってよい。
なぜなら、易の哲理によれば、宇宙的生命はそれの持つ絶大な平衡的バランスによって
、自らの真実性を保ち、かつ実証しているからである。

『幻の講話』

森は京大で西洋哲学を学ぶ一方で、易にも深い影響を受けました。
満州からの引き揚げ時に大道易者で生活の糧を稼いでいたといいますから、
素人芸ではありませんでした。

易の世界観とは、陰陽のバランスで世界が成り立っているというものです。
これを現代風に言うなら、世界全体のエネルギー総量は一定だということになるでしょうか。

ですから、ある特定の部分にエネルギーが偏ると他方にその影響が出ますし、
繁栄が絶頂に達するとそれはやがて必ず衰えることになります。

この道理を真に体得すれば、個人の人生も、国家や社会の行く末も、ある程度洞察することが
可能です。
例えば明治維新後の日本の歩みは、まさに繁栄と衰退の繰り返しでした。

以上を前提として、森は自然科学の急速な発達を危惧していました。
それが生活を便利にしたことはいいとして、
そのマイナス面が、公害や原水爆問題として現れていると考えたのです。
そして繁栄の絶頂に達した文明は、やがて必ず衰退に向かいます。

それを回避するためには、宇宙の平衡の理に沿った生き方、
宗教的に言えば神仏に背かない生き方を、各人がしていくしかありません。

その具体例は、これまでこの連載を通じてご紹介してきました。
森の提唱する全一学とは、いわばその総称といっていいでしょう。

作家 宮下隆二