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叡知の言葉73

この地上における人間の営みについては、それが如何なる分野において行われようと、
一つとしてその内面が、教育的営為によって支えられていないものはない。

『全一的人間学』

教育は、人間固有の営みと言えます。動物も子どもに狩りなどを教えますが、
それはあくまで本能に基づく生存技術であり、何千年たっても彼らの生活は変わりません。

しかし人間は、自分が生涯かけて学んだ知識や智恵を、子孫に伝えます。
それを受け継いだ子孫は、親の世代に比べて有利な地点からスタートし、
そしてさらに多くの知識をたくわえて次の世代に託します。

こうした幾世代にもわたる努力が、
様々な科学技術や文学芸術、経済活動による繁栄として結実し、文明が花開きました。

このような点に着目して、森は「教育史観」を提唱しました。
これは教育こそが、人類の歴史を動かしている原動力だというものです。

ちなみにマルクスは,物の生産力と生産関係が歴史を動かす原動力だという「唯物史観」を唱えました。
この思想が革命理論と結びついて、二十世紀の世界に大きな影響を与えたことはご存じの通りです。

「教育史観」と「唯物史観」。どちらが正しいかではなく、単に切り口の相違に過ぎません。
しかし「教育史観」は、人間の「こころ」の問題を重視した、森らしい歴史観ではないでしょうか。

作家 宮下隆二