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叡知の言葉77

自ら悟ったと思う瞬間、即刻迷いに堕す。
自分はつねに迷い通しの身と知る時、そのまま悟りに与(あずか)かるなり。

『下学雑話(二)』

この文章は、悟りと救済に関するかなり深い内容を含んでいるのですが、
分かりやすくするためにたとえ話をします。

有能ではあるが、自信家で、人の意見を聞かないタイプのリーダーが居るとします。
しかし実績は挙げているので、だれも逆らえず、部下はすべてイエスマンです。

この状態が危険だということは、お分かりでしょう。
人間である以上、常に完璧ということはあり得ないからです。
判断ミスをした時に意見を言える人がいないと、
一度の失敗をきっかけに、一気に転落することになります。

人間は誰しも、自分自身が一番見えないもので、特に自分の欠点を把握するのは難しいものです。
自分は出来る、という自信を持った瞬間が、ある意味、一番危ないのです。

それよりも、自分はまだまだだ、と思っている人間の方が、謙虚に努力できますし、
他人の意見に耳を傾けることもできます。それがかえって成功につながります。

宗教の世界でも同じことです。
自分は迷いの多い身で悟りにはほど遠い、と思って修行に励む境地こそ、
実は悟りの境地と言っていいのです。

この『下学雑話』は、森が門下の学生たちに語った座談をまとめたものです。
宗教や哲学というテーマを語りながらも、常に実践的な視点も忘れませんでした。

作家 宮下隆二