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叡知の言葉83

死は一方からはこの世の生の断滅であるが、
同時にまたその故に、死は生の完結完成という意味もある。
それは円環を描く意であって、
我われのこの地上的生は、死によってその始源に還るという他あるまい。

『全一学とは何か』

森の死生観を端的に表した文章です。言葉がやや難解なので、現代語訳をしてみます。

「死はある意味では人生の終りだが、同時に、死によって生が完成するとも言える。人の一生は
円を描くように一周し、死を経て、再び生まれる前の状態に戻るのである。」

死によって生が完成するという考え自体は、珍しいものではありません。
ここで特徴的なのは、そのサイクルが円を描いているということです。

人間の一生が直線ならば、死によってすべてが終わります。
しかし、円を描いているのならば、それは無限に循環をくり返すことになります。
いわゆる、輪廻思想です。

もっとも森は、霊界や天国、地獄などの「死後の生」については語っていません。
それを否定していたというより、人知を超えた領域として一線を画していたようです。

彼は、大自然とそこに育まれるすべてのいのちが、永遠に輪廻をくり返していると考え、
人間もその一部だと確信していました。その自覚が、大いなる安らぎとなったのでしょう。

「人生二度なし」という言葉で知られるように、この二度とない人生をいかに生きるかということが、
森の終生のテーマでした。

しかしその背後には、このような死生観があったのです。
「死」という人生最大の関門についての確信が得られたからこそ、
「生きる」ことに全力投球できたのです。

作家 宮下隆二