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叡知の言葉84

国民の一人ひとりの素質・天分の発揮のうえから考えて、
いつの社会でも、「貧困」という問題がもっとも大きなガンとなっている。…それに対して、
二つの大きな道がある。
自分の一生を社会改革のために捧げるか、
それとも自分にあると信じられる自己の内なる素質・天分を、恵まれない条件の下で
あっても、死力を尽くして実現するべく努力するかである。
前者は政治への道となり、後者は生活人の道となる。

『人生二度なし』

近年、格差社会論が盛んですが、戦前の日本は現代以上の格差社会でした。
貧しさのために、小学校を出ただけで働く人も少なくありませんでした。

とくに昭和恐慌では、都市には失業者があふれ、農村では娘の身売りが続出したといいます。
庶民の怒りは財閥や一部政治家に向かい、
それが一方ではマルクス主義の運動に、他方では軍部や右翼の国家改造論につながっていきます。

森が青春時代を送ったのは、そういう厳しく困難な時代でした。
しかし彼は、前者の社会改革の道をあえてとろうとはしませんでした。

彼が選んだのは、後者の生活人の道でした。
師範学校の一教師として、将来教職を目指す若者たちの教育に、情熱を傾けたのです。
それは何十年もかかる道のりでしたが、後年確かに実を結びました。

現代で言えば前者の道は、単なる政治家ではなく、市民活動や言論活動も含まれるかもしれません。

しかし、そういったきらびやかな道だけではなく、
一職業人として自己に与えられた持ち場で全力を尽くす、という生き方もあるということです。

作家 宮下隆二