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叡知の言葉91

そもそも一道をひらくということは、それによって自分が救われると共に、さらに後に来る
同じ道をたどる人々に対して、その行く手を照らすという意味がなければならぬ。

『修身教授録』

まず、用語の解説から入りましょう。
冒頭の「一道」という言葉の、とくに「一」の字には、大変な思いが込められています。
たとえば、単に「道をひらく」ですと、「人生を好転させる」というくらいの意味になります。

しかし「一道をひらく」となると、学問、芸術、武道などにおいて新しい流派を興すという意味であり、
そのためには歴史に名を遺すほどの卓越した業績を上げねばなりません。

次に「自分が救われる」ですが、これは「自分のため」と、思い切って言い換えてもいいと思います。
つまり「一道をひらく」といっても、あくまで、自分自身の向上心から始まるのです。

あるいはそこに、富や名声への思いもまじっているかもしれません。
いずれにせよ、自分のためにひたむきに努力し、一定の成功を収めるというのが最初の段階です。

しかし、そこに留まっていてはいけないということです。
自分のために始めた努力は、ある段階から、自分を越えたより大きな存在のためになります。
それを神といえば宗教的すぎるし、天といっては抽象的すぎるでしょう。

それをあえて具体的に言えば、後世のためでしょう。
将来生まれてくる世代のために、この仕事を遺すという心境です。
ここまで来て初めて「一道をひらく」と言えるのです。

これは何も芸道に限った話ではありません。
普通のサラリーマンであっても、同じ心境で仕事に取り組むことは出来るのです。

作家 宮下隆二