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森信三 叡智の言葉2

自分の位置を人と比較せぬがよし。 一切の悩みは比較より生ず。
比較を絶したる世界へ躍入する時、人は始めて自立して、
所謂、天上天下唯我独尊の境地となる。…他人と自己の比較を絶つには、
なるべく比較の材料となるものに接近せず、ひたすらわが仕事に打ち込むがよし。

『下学雑話(一)』

現代は競争社会です。
学校時代はテストの成績でつねに他と比較させられ、社会に出れば出たで、
一般企業であれば必ず、支店や個人ごとの売上や利益の数字がつきまといます。
他と比較することでプライドを刺激し、時には傷つけ、
その痛みで馬車馬のように人々を駆り立てるのが、現代の競争社会の原理です。

もちろん、競争に勝つことも成功であり幸福でしょう。
ですが、それは不安や焦燥と隣り合わせの成功です。
人間はその人にしかない個性を最大限に発揮して、生きること自体が貴いのです。
それに目覚めることが、「比較を絶したる世界へ躍入」です。
「天上天下唯我独尊」という言葉も、単にお釈迦様の偉さを指すのではなく、
一人一人の人間のもつかけがえのない尊さをいうのでしょう。

人間が自己に内在する偉大さに目覚めるためには、自らの仕事に打ち込むしかありません。
他人に勝つのではなく、自分に克つための努力です。
これが本当の意味での、自分のための努力です。
それを可能にするのは、前回に紹介したような「立志」という、生涯を貫く決意なのです。

作家 宮下隆二