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森信三 叡知の言葉10

人生の現実という絶壁に向かって、人間として最も大切なことは、
単に梯子段を一段でも上に登るということにあるのではなくて、
そのどこか一ヶ所に踏みとどまって、己が力の限りハンマーをふるって、
現実の人生そのものの中に埋もれている無量の鉱石を、
発掘することでなくてはならぬ。

『修身教授録』

森が若者たちにこの言葉を述べたのは、
日本がまさにアジアへの覇を唱えようとしていた時期でした。
そんな時代にあって、森は階段を昇る生き方よりも、自分を掘り下げることの重要性を説きました

それを別の書物では、「一天地を拓く」と表現しています。
たとえば「夜店の片隅にいる一老爺でも、その心がけ次第では一天地である」という具合です。

他人よりも良い学校へ行き、良い会社に就職し、そこで出世の階段を昇っていく。
そういう人生が、かつての成功物語でした。
戦後の高度成長期やバブル期なども、
まさにそんな時代で、誰もが右肩上がりの成長が永遠に続くと信じていました。

ところがバブル崩壊後の「失われた二十年」で私たちは、
これまでの価値観を変える必要性に目覚めつつあります。
一部の勝者と多数の敗者を生むのではなく、誰もが勝者である生き方。
自分を掘り下げ無数の鉱石を発掘するとは、そういう生き方なのです。

作家 宮下隆二