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森信三 叡知の言葉12

常緑樹は芽吹きが遅いが、特に楠の芽は、庭樹の中で一番おくれて芽を吹く。
然るにその芽は最も新鮮である。
これについても思うことは、逆境に置かれながら、

そこに人生の意義を見出して行く人、 そしてかかる境地に立って教育して行く人は貴い。
これ実に宇宙の理に通うものと言ってよい。

『人生論』

森はまわり道の人生を歩んできただけに、逆境に対するあたたかい視点を常に持っていました。
この言葉も、まさにその一つです。

自然界において、厳しい環境下の生物の方が逞しく成長することは、よく知られています。
たとえば南国の樹木は、成長は速いが木質はヤワですが、北国の針葉樹は成長は遅いものの、
木質にねばりがあって強靭だということです。

人間も生物である以上、このような自然界の法則と無縁でありません。
森はそれをあえて「宇宙の理」と表現しています。逆境とはある意味、成長の機会なのです。

ですがそれに気付くこと、気付いて実践していくことは容易ではありません。
底の見えない闇の中で立ち尽くすとき、助けになるのは単なる言葉ではありません。
同じような苦しみを乗り越えた人間だけが持つ、生き方の重みです。

だからこそ、そういう人との出会いが、人生の宝となるのです。

作家 宮下隆二