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森信三 叡知の言葉18

人間というものは、自分の姿が一ばん見えないものであります。
そこでわれわれは、つねに周囲の事物によって、自分を磨かねばならないのです。
かような立場に立って眺めますと、われわれは自己をとりまくいかなる物の上にも、
自分の面影を見、自己の片鱗を窺うことができるわけです。

『修身教授録』

自分を磨くというのは、古くからある倫理的な教えです。
ただ実際問題として、何の悩みもない安逸な状況で、自らを磨くことは難しいでしょう。
この言葉が一番心に響いてくるのは、他人からの批判にさらされたときです。
とくにそれが、不当な非難や中傷と思えるようなものであったときです。

人間である以上、どうしても反論したくなります。また、それが必要なときもあるでしょう。
しかし、そういうときにこそ、この言葉を噛みしめてほしいものです。

「立ち向かう人の心は鏡」という諺もあります。
主体(自分)と客体(相手)や、善と悪を明確に区分する西洋哲学に比べ、
東洋哲学ではこの両者を統合的に捉えます。
自分が立ち向かい、戦っている相手もまた、自分自身のあらわれであると見るのです。

そういう視点に立って初めて、相手の言い分に謙虚に耳を傾け、
自分自身を磨くよすがとすることができます。
そしてたとえ、不当な攻撃であったとしても、それを許すことができるのです。

作家 宮下隆二