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叡知の言葉25

政治は外を正すことによって、内をも正そうとするものであり、教育はこれに反して、
内を正すことによってついには外をも正そうとするものであります。
したがってその現れる方向こそ違え、
政治と教育とは、本来不可分のものでなくてはならぬ。

『修身教授録』

外を正すとは、具体的な社会システムの構築や、その変革だといっていいでしょう。
それを通じて、内を正す、すなわち人心の安定をはかるのが、政治の役割です。
それに対して教育は、人々の心を啓蒙する所から入り、
その結果として社会制度の改革につなげる役割を担っているのです。

政治と教育の関係についてのこの所見は、現代ではいささか奇異に映るかもしれません。
しかし歴史を鑑みるならば、その実例を挙げることは難しくありません。
例えば古代では、聖徳太子は間違いなく教育者的資質を備えた政治家でしたし、
近世では吉田松陰などは、政治家(革命家)的気質を濃厚に持った教育者でした。

しかし明治以降は、政治と教育は分離していきます。
これは西洋に生まれた近代精神が、事物を分解し分析していく働きを持っていることと、
無関係ではないでしょう。
さらにいえば社会が複雑化しすぎ、政治と教育を一身に体現できるだけの器を持った人物が、
登場し難くなったことも指摘できるでしょう。

現代では、政治は票集めの人気投票と利権漁りに堕し、
教育は時間を切り売りするただの労働となりました。

憂慮に堪えません。

作家 宮下隆二