えべっさん
今年は、例年にも増して「えべっさん」にお願いしたいと思った。
それで、9日に、大阪市北区にある「堀川戎」へお参りに。
「本えびす」は10日だが、1日でも早いほうがよいだろうと、お参りは「宵えびす」にしたのだ。
地下鉄の南森町駅で降り「参詣道」の案内に従って5分ほど歩いたら、
境内への入場門付近はすでに大勢の人の長い列ができていた。
まだ、昼を少し回ったところなのに、と驚いたが、とにもかくにもその列に並び、境内に入った。
「商売繁盛」「家内安全」と、福娘の元気なかけ声があちこちから聞こえる。
やっとの思いで、社殿の前に辿り着き、お賽銭の10円と1円玉を特設の大きな賽銭箱へ投げ入れた。
「どうか、会社の景気がよくなりますように」と、
手を合わせていたら、後ろから賽銭の小銭が頭の上に飛んでくる。
(子どももいるのに)と、無神経な投げ銭に腹が立ったが、
幸い頭に当てられることはなかったので、社殿の前から離れようとした。
何とか人ごみをかき分けて、もう少しで空いた場所に出ようとしたとき、
中年の女性が一心に手を合わせてお祈りをしているのとぶつかった。
私に押されても、女性はてこでも動こうとしない。
(これほど、何を一生懸命祈っているのか)と、
半ば呆れながら、女性がその場から離れるのを待った。
ところが、彼女は動かないのだ。
私も後ろから押されるので困ったけれども、無理をすると危ない。
(商売のことか、家族のことか…)
中年女性の強さというか、根性をつくづく教えられた。
そう言えば、昨年、私に足りなかったものは、粘り強さだった。
ようやく、無事に、その場から脱出できて「おみくじ」を引くと「末吉」。
その札には「我慢強く、諦めては駄目」と書かれてある。
「なるほど」。
えべっさんに教えられたと自分を納得させた。 |