「包装」を通じ、あらゆる産業に貢献します。
>>トップページ  >>NEWS
 ・新商品情報
 ・エンゼルコフィン
 ・ほかんくん
 ・宮下隆二のコラムTOP
 ・過去のNews一覧
 ・最新のNews一覧
 

足許の一歩から

政権交代への期待や希望も、日ごとに色あせていくように思える。
相も変らぬ政治とカネにまつわる不透明なスキャンダルの前では、
首相の説く「友愛」とやらもどこか空々しい。
かといって野党に転落した自民党にも、清新の気は一向に見られない。
上向く気配の見えぬ景気もあって、国民のイラ立ちは募るばかりだ。

しかしここで、発想を変えてみよう。
上を見上げて批判するより、まず自分の足許を固めるのだ。禅でいう「脚下照顧」である。

日々の仕事にたとえてみよう。
取引先から理不尽と思えるクレームがきたり、上司の失敗の処理を押し付けられたりして、
現場の意気が阻喪しているとしよう。
こんなとき、誰かが批判や愚痴をブチ撒けると、それが一気に伝染して収拾がつかなくなる。
だが反対に、積極的な言葉や行動で引っ張るリーダーが一人いると、
みな気を取り直してがんばって、さほどのこともなく解決してしまうものだ。
まず、自分がそんな一人になってみないか。

戦後の高度経済成長は、政治家や官僚の成し遂げたものではない。
勤勉で高い職業倫理を持つ無名のサラリーマンたちの、日々の仕事の積み重ねの結果なのだ。
日本中のあらゆる企業のあらゆる現場で、無数の名も知れぬ「プロジェクトX」があったのだ。
もう一度、敗戦の焦土からやり直すくらいの気概があっていい。
父親たちの世代にできたことが、いまの私たちにできないはずがない。

一人一人がそのように考え、
一歩を踏み出したとき、足許から、現場から、日本は変わっていくはずだ。

文筆家  宮下隆二