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野田総理大臣

菅直人首相の退陣を受けた民主党の代表選で、野田佳彦氏が新代表に選ばれた。
新しい首相が野田氏ということである。

私は、もちろん、野田氏と一面識もない。

一般的な情報によると、千葉県出身の野田氏は、松下政経塾を経て29歳で千葉県議になり、
93年に日本新党公認で衆院選に立候補、みごとに当選を果たした。
日本新党が解党後、新進党に参加したが、96年の総選挙で落選。
2000年になって民主党公認で当選し国政に復帰した。
以後、民主党の中枢のポジションを歴任し、10年に菅内閣が発足して財務大臣に抜擢された。
この間、08年ごろから、民主党の代表選に出馬する意向を示していたが、
代表の座は、鳩山氏や菅氏に譲ってきた。

この経歴は華々しいものではないし、特筆すべき活動歴も見当たらないようだ。
おそらく少年時代から政治家に憧れ、クラス委員や生徒会の役員なども経験したのだろうか。
その目的を達成しようという意志は、経歴を見ても分かる。
首相就任の記者会見で自らを「ドジョウ」に例えた。
「地味で泥臭く」という謙遜じみたアピールらしいが、失礼ながら、その通りだと思う。
マスコミ報道や諸外国の反応も、概ね無難なものになっている。
逆に表現すると、強い個性や人間的な魅力、興味を感じていないのではないかと懸念される。

東日本大震災、福島原発事故の復興、復旧を最優先とし、同時に景気回復を緊急の課題と
表明している。
それはその通りで、異論を唱える者はいないだろう。
命を賭けた努力を期待したい。だが、具体的な政策となると、問題が垣間見える。
それは復興予算であり、円高に対する野田氏の方針だ。
氏は最近、財務大臣の立場で円相場に介入したものの海外市場にほとんど無視され、
効果をあげることが出来なかった。
そして、何よりも注視すべきは、
巨額の国債を発行するとともに、消費税を含めた増税という方針である。

「無駄を省く」と声高に演説をしても、果たしてそれが実現するとはなかなか思えない。
理由は、長期にわたる自民党政権、その金融政策をほぼ踏襲した鳩山、菅内閣が残した結果を
見ても明らかだ。
官僚の意向に忠実だった野田氏が「官僚という巨大な無駄」を省けるとは到底信じがたい。
まして、新内閣の顔ぶれは、前政権、前々政権の影響を強く残している。

大震災の復興や、原発事故の解決に、私を含めた日本の人々は誰も反対しないだろう。
全国民それぞれが、支援金を拠出するのは当然だ。
しかし、それを増税という手段で、新内閣と官僚が差配するというのが気に食わない。
かといって、第三者機関にそれを任せるという適任者や団体、組織も見当たらない。
まさしく国難のときに登場した野田氏…
「ドジョウ政権」の民主党が、自民党以下の自民党にならないように願うばかりである。

作家 津島稜