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日本最低山

日本で1番高い山は富士山(標高3,776メートル)、2番目は南アルプスの北岳(3,192メートル)。
これは登山愛好家ならずとも多くの人が知っている。
では、日本で1番低い山は?

大阪・港区にある天保山(4.6メートル)が有名で、
地元には「天保山山岳会」という愛好者たちのグループがあり「登頂証明書」も発行している。
天保山が「最低山」と標榜する根拠は、国土地理院が指定する三角点(2等)があるからで、
その三角点のある地点の「山」で最も低いらしい。

三角点は、地図作成のさい、距離や高度を測量するためのポイントで、
重要度などから1等〜4等の種類があるそうだ。その数は全国で約10万箇所に及ぶという。
それでは、1等三角点のある山で最低はどこだろう。

それは、大阪・堺市の大浜公園内にある蘇鉄山(6.9メートル)だ。
私は、大阪で長い間生きているが、蘇鉄山が日本最低山とは最近まで知らなかった。

偶然、日本の「1等」「2等」三角点の最低山が大阪にあることで、
この2峰を踏破しようという「日本最低山縦走大会」というウオーキングイベントが11月13日(日)に
開催される。
このイベントの発案者は、神戸市が毎年11月に主催する「六甲全山縦走大会」に参加していた
関西の検察関係者だ。
十数年前から、この大会に参加していたが、
56キロメートルもある山道を踏破するのはかなりハードで、高齢者にとっては無理になってきた。
そこで「最低山なら」と、誰かが言い出して
「山は高いから尊いのではない。低い山にも魅力があるぞ」と賛同者が増え、
この「最低山…」の企画が持ち上がった。
早い話が老骨連中の負け惜しみと「いちびり精神」の産物だ。

実は、私もこの企画の一員に引き込まれている。(大阪の街なかを歩くだけだろう)と思っていたが、
コースを試走(歩)してみると、これがなかなか面白い。

大会は11月13日午前9時までに堺市の大浜公園(南海本線堺駅の西800メートル)の「市民広場」
に集合。蘇鉄山登頂のあと大和川を渡り、以下、住吉大社、熊野街道、聖天山、
難関の「なみはや大橋」を超えて天保山登頂、海遊館前広場がゴールになっている。
全長20キロメートルと、歩きごたえもあるが、意外な歴史遺産や風景があり、けっこう楽しめる。

参加費はひとり1,000円(小学生以下無料)。
郵便局で払込用紙に「日本最低山縦走実行委員会」あてに1,000円を払込んで
受領証を受け取れば、それが参加証になる。
同実行委員会の口座記号番号は「00940-7-304695」(間違わないように)。
健 康で歩くことが好きな人には、ぜひおすすめしたい。
申込締め切りは10月31日。問い合わせは06-6678-8111の実行委員会事務局へ。

作家 津島稜