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生前退位はお勧めします

天皇陛下が生前退位を表明された。このことに異論を唱える人は少ないはずだ。

昭和天皇が崩御されたときは、半年以上にわたり内臓の疾患で入院治療を続けていたが、昭和63年の
暮れが近づいてきたころ容態が急変。
宮内庁が政府に連絡し、宮内庁記者クラブを通じて、国民に知らされることになった。

その間、政府、宮内庁が対応と協議を続行。
マスコム側も多くの医師や識者の意見を取材し、天皇の容態を具体的で詳細に公表するように求めた。
その結果、毎日定時に、天皇の血圧、出血の有無などを記者クラブに連絡した。

そして年が明けた1月7日、崩御の一報をマスコミに発表したのだった。

大戦中は、天皇は軍神、すなわち神であるとされた。
それが終戦とともに「人間天皇」となり、政治や軍事とは超越した「象徴天皇」になる。
それは米軍の意向を反映したものであったが、すべての権力とは無縁の存在になったわけだ。

それまで雲上人であり神であった天皇が自分たちと同じ人間であると言われ、国民のほとんどが戸惑ったに
違いない。家族や隣人と同じように食べて、寝て、トイレも使うということをなかなか理解できなかっただろう。

今上天皇はそうした激動の時間を経験し、皇族以外から妃を迎えたのも国民に歓迎された。

憲法に記された象徴という抽象的な言葉で、政治に介入することはもちろん、内政、外交、経済などの諸問題
について意見や感想を述べることさえ禁じられている。
これは憲法と皇室典範で定められているからで、例えば国会の開会、最高位の検事や判事の認証式、
叙勲などの授与式でも簡単な言葉を述べられるだけだ。
その言葉もすべて宮内庁が作成したもので、天皇がアドリブで言葉を発せられることはない。

そこで今回の生前退位の問題。歴史的には、これまで崩御と同時に次の天皇が即位されることが
慣わしになっていたが、今上天皇はこの制度に疑問を持っていたようだ。

今の高齢化社会を一般の人間として考えると、体力の衰え、認知症などで寝たきりになったり、正常な
判断力が無くなっても、生命は維持できるように医療は進歩している。
天皇もテレビなどのマスコミ報道や、書物などでそうした実情を承知しているはずだ。
我々としても失礼ながら天皇がボケ老人になったり、寝起きすらできない身体で在位し、国事行為を続ける
ことには同意しかねる。

文字通り人間天皇であり、我々と同じ人生観を持つことは当たり前と思う。
私の知り合いの老人たちも施設や病院で暮らしているし、やり手の社長も後輩に座を譲った。

天皇も、余生はどうぞ、のんびりと皇后とともに過ごしていただきたい。

作家 津島稜