「包装」を通じ、あらゆる産業に貢献します。
>>トップページ  >>>NEWS  >>TOPページ
 ・新商品情報
 ・エンゼルコフィン
 ・ほかんくん
 ・宮下隆二のコラムTOP
 ・津島稜の世相を斬るTOP
 ・News VoL.1〜VoL.20
 ・News VoL.21〜VoL.40
 ・最新のNews一覧
1/27
 

混迷する東アジアとトランプ新大統領

新しい年を迎え、多くの人々が穏やかな時間を過ごしていると祝いたい。

日本の正月の風習は独特のものがあり、それが人々の心に根付いている。
初詣、おせち料理、お年玉などはほとんどの家庭でなじみがあるものだ。
家族や友人らとともに笑顔を交わしたことだろう。

多少のことはともかく、この年末年始、日本の国内に激変はなく、政治、経済、社会に強烈なあるいは深刻な
問題はなかった。

しかし、国外周辺は不安定で、危険な状況が続いている。
韓国はレベルの低い大統領のスキャンダル、北朝鮮は相変わらず知性と倫理観が感じられない独裁的な
政治姿勢、フィリピンは麻薬犯罪者を平気で殺害する凄まじい個性の大統領が誕生した。
ミャンマーもベトナムも平安とは言えない。

そんな東アジアの情勢の中で、中国が露骨な大国意識を世界中に叫び続け、尖閣諸島や南シナ海で非常
識としか言いようのない示威活動を展開している。

そしてロシア。
安倍総理はプーチン大統領と親密さをアピールしているが、北方領土問題はようやく30年前に逆戻りさせ
た程度だ。

ともかく日本を取り巻く問題は、何一つ希望的で楽しみを持てる材料がない。
どの国も、30年前は「発展途上国」と見られていたが、それは欧米や日本が自らを「先進国」と呼称した
「上から目線」の時代だった。ところが、現代の中国はもちろん、東アジアの諸国は「先進国」の仲間入りを
したと国際的に自負を持っているということであり、世界の各国も渋々それを認めなくてはならないし、
日本も異論をはさむ姿勢を見せられないだろう。

そんな世界に突然、登場したのが米国のトランプ新大統領だ。

ヒラリー女史と対決した大統領選では劣勢を伝えられながら、結果は予想外の逆転勝利。
「白人至上主義」「人種差別」「自国最優先」など、一般常識では考えられない公約を声高に掲げ、
支持者の賛成、反対を明確にした。
良識ある米国の有権者の選択が正しかったのかどうかは私には分からないが、いずれにしても日本では
考えられないトップリーダーが誕生したことは間違いないようだ。

1月20日が大統領就任日だったが、その前に記者会見を開いたものの、メディアへの応対は過去に例が
ないものだった。まず自分を神格化したうえで、保護貿易、前大統領批判、内需・雇用拡大を主張しただけ
で、具体的な内容は皆無に等しい政策発表だった。記者団の質問は対ロシア政策からスタートしたが、
自分に都合の悪いことに関しては独断で否定するか
無視という返答。呆れたのは「Fake News」(偽情報)という言葉を連発したことだ。
疑惑を追及する記者には一切質問させず「あなたの社は最悪だ」と切って捨てる有様で、
一方的に会見は終了。これには世界中の報道機関が驚いたことだろう。

これまでトランプ氏の陣営は、あえて逆効果を狙ったのではないかというマスコミ利用法が感じられたが、
この記者会見を見る限り、そんな巧妙さは微塵もなかった。
冷静に言葉を選ぶのではなく、思いついたまま吟味もせずに本音をぶちまけていたと感じたのは私だけで
はないだろう。

これではかつてのヒトラーと酷似していると酷評されても仕方がない。
それにしても、中国、北朝鮮、フィリピンなどのリーダー以上の個性(悪い意味で)を持つ米国の新大統領に
は、世界各国が警戒感を共有したはずだ。
日本のリーダーである安倍首相はどのように対応していくのか、いやがうえにも注目される。

作家 津島稜