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金正男氏殺害事件

米国でトランプ新政権が発足して以来、イスラム圏からの入国制限をした大統領令が裁判所で否定された
り、大統領補佐官の失態による辞任など、相変わらずのドタバタの騒動で世界中が混乱。
さらに政府中枢の人事が停滞し、外交政策でも各国の嫌悪感が高まった。

こんな風潮の中、米国や欧州各地でのトランプ大統領に対する反対運動は衰える気配を見せていない。
ヒスパニック系や黒人の反米団体、文化人、芸術家たちも次々とトランプ批判を展開、映画のアカデミー賞の
授与式でも著名な監督や俳優が強烈な皮肉でアピールした。

南シナ海で横暴とも言える軍事活動を見せつけている中国。
ロシアは冷ややかな態度を続けており、パク大統領のスキャンダル以来、韓国も不安定な状況だ。
さらに、ミサイルの連続発射や核実験を繰り返す北朝鮮は、周辺諸国、日本にとっても極めて危険な状況を
作っている。

トランプ大統領が、核兵器の増強を示唆する一方、国連加盟国も北朝鮮に対する制裁を決議。
暴走しようとする独裁国家にブレーキをかけようとしている。
日米韓が協力している合同軍事演習、THAAD(高度防衛ミサイル)の配備は象徴だろう。

その独裁者、金正恩・朝鮮労働党委員長は、独特の髪型の、独特の表情を見せながら、自己の地位と体制
を思うがままに構築。世界中の非難を全然気にしていないようだ。

我々には想像もできない権力の座に君臨しているこの若者に、国民の平安、良識、人権などを教える先輩
や知識人はいなかったのか…。

と思っている矢先、正恩委員長の実兄、金正男氏が暗殺されたというニュースが飛び込んできた。

正男氏は、日本のマスコミにもしばしば登場し、よく言えば天衣無縫、冷静に観察すれば勝手気ままに
北朝鮮国外で動き回っていた人物とされている。
だが、正男氏は、故金正日総書記の事実上の長男であり、後継者の筆頭だった。
その正男氏がマレーシアの空港で、女二人に猛毒のVXガスで殺害されたというのである。

北朝鮮の秘密組織が関与しているという憶測が流れる中、空港内の監視カメラの映像から、女二人は
すぐに特定されて簡単に逮捕された。軽薄そうな女二人が正男氏についてどれほどの知識があったのか、
VXガスの恐ろしさも知らなかったと考えるのは当然だろう。
女二人のほかにも多くの北朝鮮工作員の存在が明らかになり、マレーシア警察当局は厳然とした態度で
捜査を続行。女二人が殺人罪で起訴されたことで、金正恩委員長の慌てぶりが目に浮かぶ。

核ミサイルの発射ボタンを平然と押しかねない正恩委員長は恐ろしいが、
核武装を増強すると宣言したトランプ大統領も恐ろしい。
世界は、この現代に出現した「二人のヒトラー」にどのように対峙していけば良いのだろうか。頭が痛い。

作家 津島稜