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トランプ外交の採点は?

トランプ大統領、金正恩委員長、プーチン大統領と名前を連ねれば「独裁者」というイメージが沸く。
そして、それに加えて中国の習近平国家主席という名前が加わりそうだ。

戦後日本の自由社会で暮らしている私のような人間には、どの顔を見ても敬愛したり、共感を持てない人物
だ。

民主主義国のトランプ米統領は別として、いずれも共産主義を標榜する国家のトップ。
もちろん会ったことも話をしたことも無いので、伝え聞く範囲でしか判断できない。

そのトランプ大統領が、東アジア歴訪の最初に日本を訪れた。
安倍首相は、これまでの日米外交のなかで、ことさらにトランプ大統領との「親密さ」をアピールしていること
もあり、最大級の歓迎ぶりを示した。北朝鮮の脅威については「すべての選択肢は机の上にある」
「ならず者のロケットマン」などというトランプ大統領の言動を、安倍首相は「日本政府は支持する」と何度も
明言した。

ゴルフプレーはともかく、天皇、皇后両陛下への表敬訪問、拉致被害者や経済界との面談を安倍首相も
上機嫌で同席。両首脳の会談では北朝鮮に対して「対話よりも、強い圧力」という方針で一致した。

要するに、日米安保体制の継続、自衛隊の装備増強を確認し合い「シンゾー、ドナルド」の親密さを誇示。
野党側も黙って見守るだけで、安倍政権の安定を国内外に示すことができたが、安倍首相はまだ「独裁者」
の領域には届かない。

トランプ大統領は訪日のあと韓国へ。文在寅大統領も歓迎ぶりに演出を凝らしたが、晩餐会に独島(竹島)
の名を冠したエビ料理を提供、元従軍慰安婦を同席させるなど「反日」を示唆して、外交のセンスを疑わせ
た。北朝鮮に対しては「圧力よりも対話」と安倍首相とは異なる方向へ。
その背後に金正恩委員長の、あの顔が浮かんでいるように見えたのは錯覚か。

そして、中国訪問。歴代の米大統領と比べても異常とも言える歓迎ぶりには世界中が驚かされた。
習近平主席は、紫禁城(故宮博物館)、天安門広場の案内などで4千年の歴史を誇示。
大国同士として対等の立場を世界中に見せつけているようだった。
問題の北朝鮮への対応は、トランプ大統領の「軍事最優先」に同調することはなく、従来通りの「対話と圧力」
を継続するという主張。ただ、これまでの対米外交とは異なり、経済・貿易面での融和策を打ち出した。
トランプ大統領は強圧的な言動はすっかり影を潜め、習首席に賛辞の言葉を並べただけだった。

その後、ベトナム、フィリピンなどを巡り、各国首脳と会談を繰り返したが、記者会見では用意したメモを読む
という“大人しさ”で(期待していた?)毒舌も強弁もないまま。
プーチン大統領にはややそっぽを向かれたようで、最終日に予定されていた「東アジアサミット」の直前、
突然帰国。

トランプ大統領は「北朝鮮に強い制裁」を声高に叫んで東アジアへの外遊に出かけたはずだったが、
それに同調したのは日本だけだった。
その代わり日本、韓国と防衛装備に関してかなりの商談を成立させたと感心していたら、中国では28兆円と
いう巨額のビジネスを成功させた。これは帰国への大きな土産となったことだろう。
ただし、訪問した国々によって、話の内容は一貫しておらず、同行していた米政府高官の指示に従ったことを
窺わせたようで「正体を見せた」だけの外交だったと思う。

作家 津島稜