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橋下徹クンのディベート術

大阪都構想を掲げて、何かと注目を浴びている橋下徹・大阪市長。
タレント時代はともかく「政治家」に転身してからの活躍は目覚しい。
橋下氏の人気は、その語り口のテンポにあるようだ。

先日、テレビの深夜番組で、橋下氏を強く批判し、糾弾した著書を携えた論客(?)たちとの討論の
様子を見た。
社会評論家でもある女性心理学者、政治学者の大学教授、元・大阪市の教育長らが、
大阪市の行政、人事、教育問題などについて橋下氏を追及するというシチュエーションのようだった。
(私は、この種の番組に興味がなかったので、途中からしか見ていないが…)

「教員の人事評価で、点数の悪い者をクビにするのはやりすぎ」
「入学式や卒業式で、起立して国歌を歌わせるのは強要だ」などと、論客たちは次々と持論を展開する。
だが、そのどれもが、やっかみと窺えるうえに、批判するためにだけ用意してきた文言に終始していた。
つまり、反論されると、それをまた撃破するほどの論理力のない稚拙なものだったのである。

論客の先生方には、失礼な表現になったが、討論というからには、互いの論理の奥のほうへ進んで
いかないと、聞いているほうは興ざめてしまう。
先生方は、橋下氏の構想や、政策判断の弱点を突こうと一応考えてきたのだろう。
だが、その意見の根拠と構成は浅薄で説得力がなかった。
これでは、橋下氏に疑問点や矛盾点を突かれると返答に窮する。
案の定、先生方は悔しそうな顔をして、横を向いてしまうシーンが目立った。

橋下氏の上手さは、切り返しのポイントにある。
相手の言うことにはちゃんと頷いて、余裕の笑顔を見せる。
この笑顔が曲者で、自分の非はあっさりと認め、
相手が調子に乗ると「じゃあ、どうすればいいのか、提案してください」「議論はいくらでもしましょう。
しかし、議論の挙句に結論が出なかったら、誰が決断するんですか」と、逆襲する。

私見を述べれば、教員の能力、責任感を重要視するのは当然で、
子どもたちの人生を左右する影響力を持つ教員がバカ者だったらたまらない。
その能力を判断するのは保護者の意見が重要なポイントを占める。
「国歌、国旗に敬礼せよ」とは軍国主義を連想させるという意見が出た。
全共闘世代ではあるまいし、それこそ化石のような偏見だろう。

「議論は大いに尽くす。
 しかし、誰かが最終的に決断を下さなければならない」というのが橋下氏の主張だった。
その決断者が橋下氏となるのだろうが、その成否は神のみぞ知る。
何よりも独善に陥らないよう心がけていただきたい。

作家 津島稜