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「善人面」と「悪人面」

何十年ぶりかに能舞台を観劇する機会に恵まれた。せっかくの機会だったにもかかわらず、
ほとんど理解できなかったのは、何十年前と同じだった。
だが、あの能面の表情が動きとともに微妙に変化するのには、感心させられた。
能面には不思議な魅力があると賞賛する人は多い。
最も馴染み深いのは、「小面(こおもて)」や「般若(はんにゃ)」だろう。

「小面」は若い女性を表し、たおやかでやさしい表情になっている。
これに対し「般若」は、嫉妬で怒る女性の顔で、同じ女性の顔とはとても信じられない。
「小面」は「善」であり「般若」は「悪」を表現しているのは誰でも理解できるだろう。

人間の顔も同じで、絵画や映画でも「善人面」と「悪人面」は誰が見ても分かるように演出されている。
本当は善人なのに「悪人面」に生まれついた人は気の毒だ。顔の印象で、人生の多くの場面で損をしていることだろう。

以前にも小欄で書いたが、人相で思い出したのが野田首相と小沢氏の会談だ。失礼ながら、ご両人とも「善人面」には見えない。消費税の値上げを巡って意思統一を図るため、首相が会談を申し入れたという。同じ党内の二人が会談するのは至極簡単なことと思えるのに、何とも大げさなことではないか。消費税の値上げは、どうしても賛成できるものではないにしろ、首相の独善的な理論より、公約どおり「消費税の増税には反対」と明確に意思表明する小沢氏のほうが正論だ。しかし、小沢氏はマスコミ的に「悪人面」に喧伝されている。ことあるごとに、あの不機嫌そうな顔写真を使われるのには、ご本人は納得できないだろう。

小沢氏については、政治資金規正法違反で強制起訴され、無罪判決が言い渡されても、検察官役の弁護士から控訴されている。世論の多くは、秘書が逮捕、起訴されたことなどから「知らぬはずがない」というイメージがあるようだ。

失礼ついでに加えると、二人の会談に尽力したという輿石氏も、人相では二人にひけを取らないと感じているのは、私だけではないと思う。

民主党に期待した多くの人は、決して人相で投票をしたわけではないだろうが、議員諸氏の顔がしだいに「悪人面」に見えてくるのは自然な現象なのかもしれない。爽やかな、本物の笑顔で、この国をリードしてくれる「善人面」の首相の登場を期待する。
作家 津島稜