「包装」を通じ、あらゆる産業に貢献します。
>>トップページ  >>>NEWS  >>TOPページ
 ・新商品情報
 ・エンゼルコフィン
 ・ほかんくん
 ・宮下隆二のコラムTOP
 ・津島稜の世相を斬るTOP
 ・News VoL.1〜VoL.20
 ・News VoL.21〜VoL.40
 ・最新のNews一覧
 

総選挙の総括

予想通りというべきか、総選挙で民主党は惨敗、自民党は圧勝という結果が出た。
乱立した政党、低い投票率、争点がはっきりしない政策など、
有権者が「どの党、誰に投票していいのか分からない」と悩んだ気持ちは理解できる。

三年前に逆戻りしたわけで、新鮮さが伝わってこない。
震災被害、原発事故、沖縄の米軍基地、対中国、対韓国との外交といった重要課題は
何一つ解決しないままだ。
民主党政権が実行したことといえば消費税の増税しかなかったと言われても仕方ないだろう。

たしかに民主党の三代にわたる政権はひどかった。
首相も、閣僚も、とても合格点には届いていない。
その場の思いつきで沖縄問題をこじらせた初代、大震災と原発事故で、あの対応だった二代目、
そして自民党以下の自民党のような三代目。
いろいろな場面を思い出しても苦笑いしか浮かばない。

自民党も、いかに内心で喜んでも、それを表には出せないだろう。
理由は明白で、前回選挙と得票数が大して変わらないからだ。
総裁は「国民は自民党に厳しい視線を持っている」というように、三年前の落選組が復活しただけで、
新人候補も目立った人物が稀有のように思える。

その自民党が声高に訴えているのが景気回復だが、
何のことはない「増税」と「公共投資」によるインフレへのシフトにほかならない。
その先にあるものは土木、建築業者への発注工事が増えることだ。
まさしく自民党時代に逆戻りで、利権、談合、汚職という言葉が見え隠れする。
その仕切り役は各官庁で、とても政治主導なぞは期待できそうにない。

「三年間の大いなる無駄と失敗の教訓」「反省し、地道な努力を続けてきた」などと言う
議員が多いが、税収と言う巨大な財布を取り戻して、ほくそ笑んでいる姿が目に浮かぶ。

それにしても「第三極」という動きは何だったのか。

「何とか八策」を標榜し、都知事と合体した維新グループは、
大阪と関西を中心にした「内弁慶」で、全国的な広がりを持つことができなかった。
元お笑い芸人を比例区で高順位に立てたが、
それほどの人物かどうかという判断には疑問符がつく。

また、民主党を割って出たものの、
その辺のオバさんレベルの女性知事を「顔」とした大失敗は、私ごときでも予見できた。
「卒原発」という
B級コピーライターの作ったようなキャッチフレーズの意味が分からないままになっている。

やはり、高齢者の投票率が高いと「昔からの安定」を求めるのだろうか。
改革というイメージが遠ざかっていく気がした選挙結果だった。
しかし、自衛隊を「国防軍」にするという発想は、憲法改正という大問題であり、
防衛のあり方を考えなければならない。
中国や南北朝鮮半島の動向を見ていると「丸腰」で通用する相手とは思えないのだが…。

作家 津島稜