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TPPがなんぼのものか

TPPという課題が重要であるとメディアが連日のように取り上げている。
要するに輸出入で、それぞれの国が課している関税を撤廃しようということらしい。

世界大戦が終わって六十年以上になるが、
戦勝国、敗戦国、先進国、発展途上国、後進国というように各国の間に経済格差が生じてきた。
それは必然的なもので、機械・機具、自動車、電化製品などは先進国が輸出し、
後進国は農林水産業など天然資源を主な輸出品にするしかなかった。
ただし、その過程で自動車産業の発展にともない石油が世界経済に大きな影響を及ぼすようになり
、産油国である中東各国が異常ともいえる経済力を持つようになったことは改めて説明する必要も
ないだろう。

それはともかく、わが日本は、欧米各国に追随、
もしくはそれ以上の技術力を目指し、米国の庇護のもとで先進国として国際的に認められた。
さらに、経済大国と自負するようにまでなったのである。

科学技術こそが日本の武器であると、私たち団塊の世代は教えられてきた。
コンピューター技術やIT産業のビジネス、それらに関連する法整備と国際契約などによって、
アジアで揺るぎない地位を獲得した、とほとんどの国民は感じているはずだ。

最先端を追求する科学者、国の機構を整備してきた官僚、法の遵守と秩序を維持してきた司法府、
若い世代の多くはそれらのトップに憧れ、それを目指してきたことだろう。

その影で、農林水産業などは、この数十年、おいてけぼりにされていたのではないだろうか。
「百姓」「漁師」「樵(きこり)」などという言葉は、悲しいことに蔑称のような感じさえする。

しかし、科学者も官僚も、政治家もITビジネスマンも米を食べ、魚を食べ、肉野菜を食べている。
総理大臣もノーベル科学者も、われわれも同じだ。
政府は農業など一次産業について保護政策をとって来たと言うだろう。
たしかに何十年もそれは官僚主導のもとに行われてきた。
ただ、惜しむらくはその長年の間に農協や漁協といった管理組織が実務にあたり、
利権のようなものが生まれていることは否めないのではないだろうか。

まあ、それはそれとして、TPPについては一次産業の事業者が猛反対している。
価格面で対抗できないというのが主な理由らしい。

アベノミクスなどという陳腐な言葉でもてはやされている総理にお願いしたい。
TPPは不明なところも多いが、もし参加するのであれば、米の価格差は政府に負担して欲しい。
安かろうというだけでなく、美味しいことは当然として、
国産米の安全性が何よりも重要であると日本中の母親が、高齢者が知っているのだから。

作家 津島稜