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裸の王様

「裸の王様」といえばアンデルセンの童話が有名で、
自分の欠点が分からず、周囲に諫言をできる人物もいない〈独裁者〉を意味するようになった。
つまり、イエスマンを大事にして、わがままで独善的に何事も進めてしまう愚かさを言い表している。
こう言うと、あの国のトップはとか、あの政党の代表は、あるいはあの会社の社長は、
というように誰しも思い浮かぶ人物があると思う。

例えば北朝鮮の国民はどうだろう。
国威を発揚する軍事パレードを見る第一書記と、その周囲を固める軍人たちは、
飢餓に苦しむ国民の目には崇高な姿に映っているのかと疑問に思う。
その王様が核を積載したミサイルの発射実験を実施すると喧伝している。

至近距離に位置する韓国や日本は嫌がうえでも恐怖を経験させられる。
国際常識で、核戦争を起こしてはならないことは、子どもでも知っている。
「何を考え、何をするか分からない」王様の機嫌ひとつで、
世界の歴史が変わってしまうなんてとんでもない。

日本の政治でもそうだ。
国民の信頼もないのに宰相の真似事をして、ことごとく失敗した例は枚挙にいとまがない。
民主党の失敗を繰り返すことはないだろうが、
与党は真摯に国民の声を聞き、愚政に陥らないよう願いたい。
野党にあって、自己主張に自信を持ちすぎて、足を踏み外して欲しくない維新の会もそうだ。ただ、
この新鋭党首の場合は、周囲に諫言ができる賢者が少ないのではないかという危惧が先に立つ。

景気が好況に転じたとマスコミが調子のよい報道を繰り返している。
大胆な金融緩和で円安、インフレ傾向になり輸出産業が好調になったようだ。
だが、われわれ庶民、中小企業がたちまちのうちにその恩恵に浴するとは期待できそうにない。
やはり大企業に、まず資金が回り、
それが繰り返されて社会全般の金回りが良くなるのが経済の法則だ。
途中で頓挫しないように祈りたい。経済界にあって、日銀が「裸の王様」になってしまっては困る。
この国に安定した好況が続くように神経を集中させ続けるべきだ。

「裸の王様」で思い出したが「ゴディバ王妃」の話も裸で有名だ。
民衆に重税を課し続ける王(夫)に対し諫言する王妃に「裸で馬に乗って街中を回れば、
おまえの意見を聞き入れる」と言われ、その通りに実行したイギリスの王妃のエピソードである。
(チョコレートで有名な「ゴディバ」のシンボルマークになっている)。
民衆は王妃の裸を絶対に見ないと誓っていたのだが、ひとりだけ覗き見した男がいた。
それが「ピーピング・トム」の由来だそうだ。

先日、イギリスの放送局が、北朝鮮に研究目的の学生のふりをしたジャーナリストを送り込んだ。
いかにもマスコミが考えそうなことである。これもカモフラージュにまぎれた「覗き見」と言える。
北朝鮮の実像を紹介するというこのVTRを、悪趣味と思いながら見てみたいと思うのは、
やはり俗人の浅ましさか…。

作家 津島稜