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クレオパトラの鼻

誰が言い出したのかは知らないが、古くから「世界三大美女」という説がある。
曰く「クレオパトラ・楊貴妃・小野小町」。
小野小町が入っているのは日本だけらしいが、実物にお目にかかったことがないので、
どれほどの美人なのかは分からない。
いずれにしても、その時代の権力者の寵愛を受けた女性という点は間違いないだろう。

現代では美女コンテストが各地、各国で開催されている。
最近は、スポンサーの関係や、外交への配慮から、グランプリは欧米に偏ることなくアジアや中米、
たまにはアフリカ諸国から選出されることもある。
まあ、いずれも美人だから結構なことで、人種的な偏見や差別意識もないのだろう。

人間の美的価値観は、個人差があるとはいえ、衆目の一致するところで納得させられるものだ。
例えば「ミロのビーナス」と「飛鳥美人像」を比べて「どちらが美人か?」という質問を、
世界各国各100人に投げかければ、よほどのへそ曲がりでないかぎり「ミロのビーナス」と
答える人が圧倒的に多いはずだ。

世界には様々な人種がある。
白人、黒人、黄色人種などに分類され、ラテン系、イスパニア系、モンゴル、インディアンなども
含めると数え切れないほどだ。
だが、美醜という観点になると、歴史的に白人女性が高い評価を得ている。
「ビーナス」は黒人や黄色人種の美人より美しいということだ。

同様に白人男性がハンサムで、有色人種の男性はそうでないということになるのか。

こんなくだらないことが頭に浮かんだ原因は、
白人が有色人種を蔑視、差別してきた歴史を考えていたからである。
それには様々な要因があるだろうが、美醜もそのひとつなのかもしれない。
それに加えて、文明の利器のほとんどを発明したのは白人であり、近代兵器にいたっては、
すべて白人が造り出した。その結果、白人は地球上の陸地を次々と侵奪。
有色人種が住んでいた土地を植民地化し、あるいは属領としてしまった。

近代に入って、社会教育が進み、情報が世界共有のものになると、例えば黒人社会でも人権意識が
芽生え、南北戦争などを経て、人種差別がなくなったと言われている。
しかし、現実社会では、それが建前でしかないことも多くの人が知っている。
在日韓国・朝鮮人への差別も深刻だった。
従軍慰安婦問題で本音を口にしてしまった政治家の愚はその典型か。

昨今「侵略」という言葉がマスコミを賑わしている。
日中、日韓、日ソそれぞれに歴史的な事実論争を繰り返しているが、歴史的事実の定義は難しい。
そもそも「侵略」は白人が有色人種の世界を攻撃したことに始まりがある。
その終着点が第二次世界大戦だった。

「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら歴史は変わっていた」という欧米の俗説があるが
「クレオパトラの顔が黒かったら」…世界の歴史はもっともっと変わっていたに違いない。

作家 津島稜