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「大阪都構想」の本音

橋下大阪市長が市長職を辞任して再市長選を明言したことで、大阪の街は騒々しくなってきた。
2年前から具体的に準備を進めてきた「大阪都構想」が、
府議会で自民、公明党などの同意を得られないために頓挫しそうになってきたのが理由らしい。

知事、市長に就任するたびに話題をふりまき、パフォーマンスを繰り返してきた橋下氏だが、
最近は逆にメディア・マスコミの批判に振り回されているようだ。

「大阪都構想」を早期に実現したい維新の会の橋下氏に対し、
自民、公明などの大多数の勢力は「時期尚早」という態度を示した。
メディアも「都構想の説明不足」「選挙費用の無駄遣い」「わがままで暴走」と、
にべもない表現でシラケムードを演出している。

これに対し橋下氏は公明党を「裏切り者」と罵倒したうえ
「府民が決めることだ。僕の考えが間違っているかどうか、民意に問う」と
3月に市長選の実施を決めた。
それを市議会の野党は露骨に不快感を示し、
予想通り自民、公明は「無駄な選挙。候補者を立てる必要がない」と、無視を決め込んでいる。

自民、公明、民主、共産党などは、市長選で橋下氏に勝てる候補がいたら協力して選挙に
臨むに違いないのだが、どうやら彼以上の候補者を擁立できないのだろう。
一方、維新の会内部でも賛否両論があるようで、
マスコミの世論調査でも「市長選はムダ」「橋下市長に同意できない」という声が過半数だと
公表している。

果たして「大阪都構想」は、
大阪府民、市民にとって、そして将来の大阪にとってプラスになるのかどうかは、誰にも分からない。
ただ、現状が二重行政であり、関西の地盤が沈下し続けているマイナスは、
多くの人も理解しているはずだ。
だからといって、
橋下氏の個人的な考えを反映した今の都構想が100%素晴らしいと言えるはずがない。
となると議論の余地があり、拙速の過ちを犯すことになる。

「大阪都」が実現すれば、小国なみの莫大な税収などが見込め、大胆な施策が可能。
それが東京に、そして国に対抗できる規模になる。
(その「小国家の王様」に橋下氏になるのが彼の本音かも)。

一方、自民党などは「橋下王国」の実現を絶対に阻止したい。
また、府議会、市議会が解散し、新たに「都議選」になれば、
現在の議員の多くは議員バッジを外さなければならない。
その対策に頭を抱えることは目に見えている。

これが表面上の理由だろうが、本音は違うところにある。
戦後、営々と築いてきた市職員の給与・手当制度や数々の特典、天下り法人などはその典型だ。
議員も然りで、地域や中央との間で網の目のように広がっている利権が喪失することは何としても
防ぎたい。

この一連の騒動で、やはり見えてきたのは「都構想」を巡る官僚や議員の利己保身欲。
橋下氏サイドは野望の実現か。
いずれにしても「大義」はないと思うが、如何か。

作家 津島稜