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韓国客船沈没事故

韓国の珍島(チンド)沖で沈没した韓国客船の事故は、凄まじい波紋を世界中に及ぼしている。
連日の報道を見ていると、その異常さが次々と明らかになり、
多数の高校生を含む犠牲者の無念さを世界中の人々が忘れることはないだろう。

それにしても、何という惨事なのか。

報道によると、乗客を放ったらかしにして、さっさと逃げ出した船長や乗組員には呆れて言葉も
ないが、救助の人間たちも、ただ職務の指示を受け、一応出動をしただけで、その場で大したことは
何もしていなかった。彼らは人命救助という使命をどのように考えているのだろう。

指揮系統はバラバラ、非常時の判断力の欠如、多数の救助船やヘリコプターは漫然と動いているだ
け…ニュース報道ではそのように見聞した。これでは、世界中から非難されても仕方がない。

さらに、理解しがたい救助活動が続いた。

客船から「SOS」が管制センターに届いてから船が沈没するまで2時間経過したことは見逃せない。
報道陣やテレビカメラが到着したときは、船体はまだ海上に浮いていた。
当然、周辺には多数の船舶が到着していた。それなのに外部から船内に救助隊が入れなかった。
これをどのように考えたらいいのだろう。

急報で駆けつけた救助隊員らは、懸命になってデッキや海中に飛び込んだ乗客、船員らを174名も
救助した。それには敬意をはらうにしても、問題はその後に残っている。
オモチャの船を浮かべても分かることだが、
重りを入れて沈めようとすると、重心に従って水没していく。
船内にいる乗客はどうなったのだろうか。
「船内から出るな」という非常識な指示を受け、
客室や食堂でじっと動かなかった乗客はあまりにも哀れだ。
浸水する前に、水圧で障害物が通路を塞ぐ前にデッキに出ていれば助かったに違いないのに、
と考えるのは私だけではないだろう。脱出用の救命ボートも手つかずのままだったという。

救助船には、救助するための機具や薬品類も揃っている。
救助隊員がロープを持って船体に近づいたり、船腹をよじ登れば多くの人が助かったはずだ。
それができなかったのか、それともしなかったのか。
救助活動の指揮者と韓国政府の責任は計り知れなく重い。

他国の事件・事故について非難めいた意見を述べることは慎むべきと思う。
だが、韓国は身近な国であり、在日韓国人の知人も多い。
たしかに議論などをすると、国民性の違いがあることは何度も経験した。
しかも、今、日韓の関係は極めて悪いらしい。

今度の事故が、隣国に対する失望を増幅させることだけは避けたいものである。

作家 津島稜