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オバチャンと「集団的自衛権」

電車内で携帯電話の画面に夢中になっている若者を見るのにようやく慣れてきた。
ひと昔前は新聞や週刊誌が乗客の時間つぶしで、たまに若者が漫画を読んでいるのが
車内の風景だった。サラリーマンや若者ならずとも携帯電話は必需品で、
オヤジ連中も携帯電話の操作が手についてきたようだ。

とくに女性、それも中年の女性の携帯電話の活用には恐れ入る。
メール送受信の指の動きを見ていると、なかなか素早いのには感心する。
そもそも話好きなのは承知しているが、
何気なく数人並んだ彼女らの携帯電話の画面を覗いてみると、何と、ゲームに熱中していた。
それも格闘や戦闘のゲームだ。(さすがに大阪のオバチャンだな)と恐れ入った。

こんなゲームは、子どもの教育に悪い」「ゲームやからええけど、ほんまの喧嘩はあかん」
「そやけど面白いなあ」と勝手な感想を話し合っている。

そのゲームが終わると、彼女らは案の定、にぎやかに会話を始めた。
すぐ横に座っていた私には嫌でもその内容が聞こえる。
最初はショッピングや料理の話だったが、その後は子どもの話になり、終点の駅まで子どもの健康、
学校、反抗など母親らしい会話に終始していた。

年配の女性が、険悪になりつつある中国、韓国との関係を話題に持ち出したところ
「子どもを戦争に行かせるのは絶対にイヤ」「原爆が飛んできたらどうしよう」
「日本が攻められたらアメリカが助けてくれる」「北朝鮮も怖い」「自衛隊は頼りない」などなど、
反応はさまざまだ。
その中の一人が「集団的自衛権」という言葉を出した。

「友達が攻められたら助けてやらなあかん」「よその子は放っといたらええ」
「私の子どもは外国へ行かさない」などと、これもまたすぐさま反応が相次いだ。

安倍総理にこの話を聞かせたいところだが、一連の会話で(失礼ながら)オバチャンたちが
意外に国際問題に関心を持っていることに驚かされた。

「集団的自衛権」については政府・国会で議論が続いているが、ポイントは憲法改正の是非にある。
つまり、軍事力の行使をどこまで認めるかということだろう。
軍事力(自衛隊?)の考察を小欄ではもちろん結論は出せない。
「戦争放棄」に反対する日本人はいないだろうが、
防衛のための武力行使は、程度や範囲を判断するのが難しい。

オバチャンたちの話で気付いたことがある。
それは、彼女らがもっとも気にかけているのは、子どものことだ。
子どもを不幸にしたくないというのが、すべての母親の願いだろう。
社会的に言い換えれば、次世代に危険の種を蒔かないということになる。

安倍総理がどう決断するのか、大いに危惧する点も多いが、子どもたちのため、日本の次世代の
ために、慎重の上にも慎重を期して、最善の策を選んでいただきたい。

作家 津島稜