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逆転の発想

「いつもの道を、一本外れた道を歩いてみれば、それは小さな旅になる」という言葉がある。
通りなれた道ではなく、すぐ裏道やわき道を歩いてみると、思いがけない発見があったり、
人との出会いがある。
たまには普段通りではなく、違った視点で事物を観察してみることも必要だという意味だろう。

同じような例えだが、見慣れた世界地図を上下さかさまにして見ると、面白い。
北を上に、南を下にというのが常識だから。
南極大陸が上にある地図は、上半分が随分と海が広く、陸地は下のほうで窮屈そうで、
奇妙な形になっている。

「人の行く裏に道あり花の山」−
これもよく似た言葉で、常識から離れ、発想を変えてみれば如何かということだ。

先日、阪神タイガースファンの友人と近所の居酒屋へ行った。
友人の目的は大型のテレビで巨人―阪神戦を見ながら酒を飲もうということだ。
案の定、店はプロ野球ファンで満員。
勝敗はともかくヒットやホームランが出れば歓声が上がるし、チャンスで三振をすれば溜息が洩れる。

友人もその通りで一喜一憂しながらビールを何杯も飲んでいた。
私は巨人のファンでもないしトラキチでもないが、その席で感じたことがある。当たり前のことだとはいえ、
巨人のチャンスは阪神のピンチ、阪神ファンが喜べば、巨人ファンはガックリする。
つまり立場が変われば、同じことでも価値が違うということだ。

昔から、視点を変える、発想を変えるというところに人は気付きにくいらしい。
ほかの人と同じようにという群集心理は、ほとんどの人が持っている。
それは政治の世界でもビジネスの世界でも利用されてきた。

「変革」「逆転の発想」とかいう言葉をよく耳にする。流行語になったこともある。
だが、世間の人の多くがそれを知れば、そこには「逆転の発想」はない。
誰もがそういう発想を持てば、すでに逆転は完了しているからだ。

どうも屁理屈のような話になったが、
毎日の生活の中で、視点、発想を変えてみることは意味があると思う。
衣食住もそうだし、仕事にしてもそうだ。
冷静、反省、気分転換などの効果で、素晴らしいアイデアが閃くこともあるだろう。

そう言えば、世界的に類を見ない平和憲法を再考しようとする安倍首相、東京だけが都という常識を
覆そうとする橋下大阪市長も我々とは違う発想を持っているようだ。
しかし、その「逆転の発想」の影響はあまりにも大きい。
期待する声があるにしても、私ごときへそ曲がりは「逆転の発想の逆転の発想」を考えてみたくなる。

作家 津島稜