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 橋下市長VS「在特会」

前回の拙稿で「従軍慰安婦」の問題について触れたが、その難問に反応した「在特会」(在日特権を許さな
い市民の会)リーダーが、橋下・大阪市長と「対決」したというニュースには驚いた。

「在特会」は在日韓国・朝鮮人に対する行政的な特権廃止が目的とされ、
激しいヘイトスピーチによる街宣活動などで注目を浴び始めた。
右翼団体などの街宣車が大音量で軍歌を流しながら街中を走る行為に共感する人は、
おそらく少ないはずだ。
それと似て、大声で在日韓国・朝鮮の人々を非難するデモ行進に賛同する人たちも多くはないだろう。

戦前から南北朝鮮人に対する差別意識が日本人にあったことは否めない。
現代でも在日韓国・朝鮮人に差別的発言をする人は結構多い。
それが高齢者だけでなく、若い人たちの間でも決して上品でない表現で流通していることは、
インターネットで明白に知ることができる。

人種差別、職業差別などを賞賛する人は、建前を別にしても少ないはず。
だが「在特会」は堂々と「反コリア」を明言しているらしい。
私はそれらに関心がないが、橋下市長はかねてから差別思想や行動に反対しているため、
同会リーダーとの会談には興味があった。

テレビでご覧になった人も多いと思うが、あれは会談ではなく単なるののしり合いで、会話になっていない。
「お前は」とか「アホ、バカ」という言葉の応酬となり、何の結論も意義もないままの数分間だった。

会場となった大阪市役所には100名もの記者やカメラマンが駆けつけ、中継までする騒ぎになったものの、
視聴者こそ「アホらしくなった」ことだろう。

リーダーは全国中継のテレビ出演経験は少ないかもしれないが、橋下市長はたっぷり経験している。
マスコミ対応も独特のテクニックがあり、視聴者の反応も十分予測していただろう。
それなのに何故あんな対応をしたのだろうか。

リーダーが、橋下市長を挑発しようと目論んでいたのは理解しやすいが、
市長はまったくの無視で、逆に会話を壊してしまった。
あの結果は「案の定」と言うべきで、リーダーは市長の横暴、独善ぶりをアピールできたと自己評価を
したかもしれない。

番組終了後、コメンテーターが橋下市長の乱暴さや、リーダーが市長に殴りかかろうとした動きを批判し、
不毛の会談と決め付けていた。

橋下市長は、それも織り込み済みだったに違いない。
うがった見方をすれば、市長は同会を「お前ら」と悪態をつくことを狙っていたような気がする。
つまり「どっちもどっち」という結論で、同会との会談は「不毛」で二度とする必要が無いことをアピールした。

猛烈な批判を浴びるのは慣れている(失礼)ので、
それよりも同会との接触を避けようとするための演出だったか。
またしても橋下市長にしてやられたと感じるのは、私だけだろうかと苦笑いせずにはいられな。

作家 津島稜